55歳 女 家族葬でもそうでなくても 気持ちが大切

今年初めに母を亡くし、家族葬を執り行いました。老々介護で父が母の介護をしていましたが、父の死後、母は老人ホームで過ごしていました。
父の葬儀は、それなりの役職にもついていたし、定年後の交際範囲も広く、家族葬ではありませんでしたが、母の晩年は老人ホームに入っていたし、高齢でしたので、参列する方もあまりいないと思われたので、家族葬でお金をあまりかけずにやることになりました。
しかし、お願いする葬儀社によって、さまざまのオプションやらなにやらあるようで、母の時も結局そこそこの費用は掛かりました。家族葬とはいえ、近所の方や親せきの方は来ていただきましたが、やはり少ない参列者なので、香典も少なかったです。
葬儀社の司会の方から、式でお話をするので、故人の生前のいろいろなことを教えてくださいと、アンケートのような紙を渡されました。故人の性格や趣味や好きだったこと言葉や食べ物。周りの方からどのように思われていたとか、若い頃はどんな仕事をしていたとか、どんなご夫婦だったとか。
そのアンケートを書いているときは、母の元気なころや自分の子供のころのこと、私の子供と過ごした日々を思い出し、懐かしさともうあのころには戻れないんだという悲しさと、何より感謝の気持ちがわいてきました。
さらに、母の人生はどうだったんだろう、いろいろ苦労もしただろう、楽しいことはたくさんあったんだろうか、やり残したことはあったんだろうか、もっと私たちにしてほしいことはあったんだろうか、最後はどんな気持ちだったんだろうか、ちゃんと天国で父に会えたんだろうか、甘いものが好きだったなぁ。次から次へと母への想いがこみ上げてきました。私にとっては尊敬すべき偉大な母でした。やっぱり母は強し。
亡くなってから思うことは、もっといろんなことをちゃんときいておけばよかったなと。その当時は、大事なことなどを聞いていても右から左。ほとんど覚えていませんでした。自分の子供もきっと同じだと思うので、ちゃんとノートなどに記録を残しておこうと思いました。
家族葬でも一般の葬儀でも、故人をしのぶ気持ちが大切です。一生に一度、最初で最後のお葬式が、滞りなくしめやかに行われれば大成功だと思います。きっと天国で見守ってくれている、まあまあこれでオッケーよ!と言ってくれていると信じたいと思います。

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