69歳 男性 家族葬に対する印象

70歳を前にした年金生活者です。私が家族葬と言うのを知ったのは、かなり昔でまだ家族葬会館が現在ほど沢山ない時代でした。
当時近所に住んでいて懇意にしていた方のお母さんが亡くなられた時、家族葬への参列を初めて経験しました。家族葬と言う名前が付いているので、親しいとはいえ家族ではない私が参列して良いものかと思いましたが、その時に家族葬は規模の小さな葬儀で、親しい友人が参列しても何の問題もない事を知りました。

この体験の後に、喪主として10数年前に父を送りました。この当時は兄弟がまだ現役で、それぞれの会社の方の参列も多数見込まれるため、一般の葬儀会館で葬儀を営みました。
それから10年以上経て、2年前に今度は母を送る事になりました。母はすでに90歳を過ぎており、私達も現役を退いており、ゆっくりと母を偲ぶ葬儀にしたいと家族葬で送りました。
かつて参列した家族葬がしめやかで、家族葬も良いものだと感じていたので、参列者人数も勘案して家族葬にしたのです。

母の通夜・葬儀を家族葬で営むと決め、実家に必要なものを取りに帰った時に、近所の人から、どこでいつ葬儀を営むのかを質問されました。
昔から付き合いがある方々で、参列したいと考えられている人が10名程度居られると、その方からお聞きしました。10名の方に参列して頂く事は困難なので、葬儀社の方と相談し、通夜式を終えた後に、お別れ会と言うスタイルで、近所の方に棺の前で焼香して頂き、棺に小さな花束を供えて頂く段取りを急遽して頂きました。
ご近所の方々には、母との最後の別れの時を得る事が出来たと喜んでいただきました。葬儀社にお聞きすると、こうしたセレモニーを希望される方も少なくなく、パンフレット等には積極的に記載していないものの、対応させてもらっているとの事でした。

内々でしめやかな通夜葬儀を営めるのが家族葬のメリットですが、その反面、式場が狭いので、もう少し入れればと言うケースも少なくありません。そんな時に、こんなセレモニーを別途行えるなら、別費用はもちろん必要ですが、非常に助かると強く感じました。
家族葬を営まれる場合、こうした対応の有無を確認し、上手に活用されると良いと思います。

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