30代女性 家族でゆっくり別れの時間を過ごせてよかったです

私は30代女性で家族葬もそれ以外の葬儀も経験したことがあります。家族葬を行ったのは私の父が2年前に死去した時のことです。父は57歳で脳出血で倒れ、2か月程意識が戻らないまま闘病を続けた末に亡くなりました。倒れたのは何の予兆もなく突然のことだったので、慌ただしい2か月間だったのですが、父が闘病の時に、昔自分が死んだときには家族葬にしてほしいと言っていたことを思い出し、それを家族と話したところ、家族葬をすることになりました。父が生前特に親しくしていた知人と家族だけを集めての葬儀になったのですが、基本的には今考えてもいい葬儀だったのではないかなと考えています。他の葬儀に出席してみて、大規模な葬儀の場合にはどうしても参列して下さる方の対応でいっぱいいっぱいになってあっという間に葬儀が終わるという雰囲気があるのですが、家族葬を行ってみて、家族葬の場合には、参列して下さった方とゆっくりとお話しすることができ、また、私たち家族も父との最後の別れの時間をゆっくりと過ごすことができました。父の立場になって考えてみると、父は多数の人に参列してほしいわけではなく、本当に大切な人とだけ最後の時間を過ごしたかったと思うし、大規模な葬儀をすることで私たち家族に疲弊してほしくなかったと思います。ですから父が生前に願っていた通りの葬儀を行うことができたのではないかと感じています。大きな後悔というのは特にないのですが、葬儀後に父の死を知って家を訪ねてきて下さる方もいらっしゃって、そのように父との関係を大切にして下さっていた方を葬儀に参列頂くことができなかったことを少し後悔しています。やはり父本人でないと理解できない交友関係というのもあって、家族葬では呼ぶ呼ばないの判断が残された家族には難しいと感じました。もし家族葬を希望する人がいらっしゃったら、家族としてはとてもいい葬式になったと感じることができると思うのでぜひやってみられたらいいと思います。ただ、参列できなかった方に失礼のないように対応していくことを心掛けていくべきだと思います。

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