54歳女 想い出に残るような父の家族葬

50代の主婦です。娘が一人います。
もう5年くらい前の話ですが、父が亡くなりました。
父が亡くなる前の晩年は壮絶なものでした。自営をやっていた
父の仕事は、不況のあおりで経営破綻。借金をして建てた仕事場兼自宅も手放すことになり家族も崩壊しました。
母も離婚とまではいかないけれど、10年は別居生活になりました
時折、父と会うことはあっても、一緒には住めなかったそうです。その父が病に倒れ、病院へ入院。末期のガンでした。
母は今までの償いのように毎日、自分も身体の調子が悪いけれど病院へ通い続けました。私も時折、娘と共に病院へ行っていました。父は元気そうだったけど、2ヶ月で亡くなりました。
生前父は俺が死んだら派手な葬式がいいなと言っていましたが
そんなお金の余裕も私達にはありませんでした。
葬儀社を探した結果、家蔵葬になり手配をお願いしました。
その葬儀社の一室を借りて、祭壇も無償で貸していただき
飲食も、祭壇に飾る花も持ち込みで、お坊さんも呼ばなかった。
その代わり、般若心経のテープを流してくれました。
写真も生前の父の写真を引き伸ばし、額縁に入れて設置。
本当にお金がかけれなくて申し訳ないけど、
久しぶりに家族全員集まって色々話したり、遺体の父と共に写真を撮ったり、やりたい放題にしていましたが、家族だけなので
何の気兼ねもなくゆっくり出来て、派手な葬式ではないけれど
父の望む賑やかな葬儀が出来たと今でも懐かしい記憶に残っています。あのとき、こちらの私事情を考慮してくれて、ずいぶん配慮していただけた葬儀社の方には本当に感謝しています。
色々と最後まで問題を起こしてくれた父だけど、
家族だけで父の悪口を言いながら、昔の話などで盛り上がって
賑やかに過ごせれた葬儀なんて滅多にないと思います。
父も最後に家族皆が集まれて良かったんじゃないかなと
勝手に思っています。家族葬にして良かった。
余談ですが、その翌年、祖母が亡くなり、同じ葬儀社で行ったので、スタッフの方に「あっ、お久しぶりです」と言われたのは笑えました。なじみの葬儀社かよと突っ込み満載でした。