91歳でなくなった伯母、自分の最期をきちんとしていった。天晴!

 はじめまして。50代後半女性です。3年ほど前に、父の姉…伯母の家族葬に参列しました。家族葬なので、とても小さな部屋でこじんまりとしていてびっくりしました。
 なぜ、そんなにこじんまりとしていたかというと、本当に伯母の兄弟姉妹だけで、あとはだれも参列しなかったからです。
 伯母とは40年以上音信不通でした。実は、あまりよくない話ですが、叔母は不倫の末、略奪婚ををした人で、叔母の父親(私からすると祖父)から勘当されてしまっていたからです。今でこそ、良くはないけど不倫とか再婚とかありますが、40年以上前だと、珍しいし、世間への顔向けができないということで、祖父は勘当してしまったようです。しかし、40年以上、実家に一切連絡を入れず、一人で最期まで生きた叔母は粋でとても素敵な人だったと思います。不倫のうえ略奪婚に関しては、褒められたことではないですが、幼いころの私たちにとても優しかった伯母です。亡くなったという知らせを受けて、父と私は飛んでいきました。
 なぜ、今まで音信不通だったのに、連絡が入ったのかというと、亡くなる3か月前くらいに、末期の肺がんで病院に入院することになり、保証人が必要になったようです。連れ合いは、10年くらい前に亡くなっていて、独りぼっちだった叔母は気丈にも一人でしっかり生活していたようですが、入院に際して、保証人が必要だったことと、多分最期は兄弟の誰かに知らせたかったんだと思います。
 それで、一番下の弟のところに連絡が入り、保証人のお願いと、自分の葬儀と家の始末を頼んだようです。それも、しっかり貯金がしてあり、弟に迷惑が掛からないようにしてありました。
 しかし、最後まで約束は守るという信念があったようで、生きている間は他の兄弟には知らせないでくれといっていたようです。
 葬儀に出て、顔を見たら、昔のままの優しい顔でした。参列者は、本当に身内だけで少なかったですが、父も父の兄弟たちも行方不明だった叔母と最後に顔を合わせることができて幸せだったようです。後悔することがあるとすれば、祖父母がなくなった時点で、早めに伯母を探していれば、ゆっくり話す時間がとれたのに…とは思います。
 自分のしたことにけじめをつけて最期まで一人で生き抜いたこと。自分の葬儀などすべて取り仕切れるだけのお金をきちんと残していったこと。天晴な女性でした。
 家族葬は、人数が少なくても、その人を思う気持ちは大きなものがあるので、小規模でもしっかりと気持ちを届けて、最期を見送りましょう!
 あと自分が死ぬときには、やはりみんなに迷惑をかけないように段取りをしていきたいと思いました。