44歳、女性。伯父の家族葬。

44歳、女、会社員です。
私の家族、ではなく、親族の話なのですが、先日、私の伯父が亡くなった時の話です。
伯父の家族は伯父の奥様(私から見て伯母)、娘二人(私から見て従姉と従妹)の4人です。伯父は早期退職してから亡くなるまでのおよそ25年間、再就職をするでもなく、ただただ家にいるという生活をしていました。元気な時には自分だけの趣味にも勤しんでいたようですが、それも近年は身体がいう事を聞かず、日がな一日、家で過ごしていたようです。
当然、伯父からの収入は見込めず、25年前の退職金は既に使い切っており、夫婦の年金と伯母のパートでの微々たる収入、それに加え、昔、羽振りが良かった頃の癖みたいなものでしょうか、特に質素倹約に努める風でもなく、おそらくですが収入と支出のバランスがうまく取れていなかったのだと思います。
伯父が亡くなるちょっと前から「葬式をどうするか?」ということが話題にのぼるようになりました。「どうするか?」とはつまり、お金をかけたくないから、もしくはお金がないからという言い分で、そもそも「する」か「しない」か、から話合いがスタートしたのです。
そこで、さすがに通夜葬式くらいはちゃんとしようということで、「家族葬」という選択がすぐにされました。家族仲があまり良くなかったこともありますが、親族以外、誰とどういう付合いを伯父がしていて、誰にどのように訃報を入れたらいいのかというのを誰も把握していなかったのです。だからこそ、誰にも気を使わなくてよい(よさそうに見える)家族葬を選びました。
結論を言うと、結果、伯父の場合は大失敗でした。
予算の問題と交友関係がわからない、というだけで家族葬を選んでしまったのがそもそも間違いだったのだと思いますが、とはいえ、そこそこ料金はかかります。そして、前述したように、ここは家族仲が良くないのです。仲の悪い家族だけで送ろうとすることが、どれほど不毛な事か、という印象しか残らないものになってしまいました。
後日。伯父は友人知人たちからかなり慕われていたらしく、逝去を知った人たちがひっきりなしに自宅に弔問に訪れたそうです。
その対応もかなり大変だったらしく、安い、というだけで選ぶべきではなかったと、今になって従兄妹たちも話しています。
他人であっても、本当に気持ちのある人たちに送ってもらった方が、伯父もきっと幸せだったろうにと思うと、居たたまれない気持ちになります。